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REGAL

メディア掲載 リーガルボート【REGAL CRUISIN’】【REGAL FACTORY】パーフェクトボート誌

REGAL CRUISIN’

 

11月、秋晴れの大阪湾。神戸にある須磨ヨットハーバーから淡路島南東部の由良港&サントピアマリーナまで、1泊2日のショートクルーズへ。

「REGAL Boats」の日本ディーラーである「ヤマハ藤田」が、REGALオーナーに向けたイベントを開催。3艇のREGALとボートオーナーたち

がランデブーランを楽しんだ。

 

text: Atsushi Nomrua

photo: “SUSHI”,YAHAMA FUJITA

special thanks: REGAL JAPAN http://regalboats.jp

        YAMAHA FUJITA http://www.seasea.jp

 

SUMA Yacht Harbour – YURA Marina – SUNTOPIA Marina, 5-6 NOV 2016

 

 

■■リーガルボート            REGAL CRUISIN’

PDF版は           こちら>>>REGAL CRUISIN’

初冬、晴天の大阪湾 緑豊かな淡路島への2デイクルーズ

 アメリカの大手クルーザーブランド「REGAL」、その日本ディーラーである「リーガル・ジャパン(ヤマハ藤田)」が、REGALオーナー

に向けたイベントを企画した。同社が神戸市から管理委託を受ける「須磨ヨットハーバー」から淡路島へのショートクルーズだ。

須磨ヨットハーバーから由良港までは直線距離で約24マイル。1日でも往復できる距離で、ランチクルーズなどを兼ねて訪れてみるのもオス

スメのコースだ。今回は由良港よりも少し北のサントピアマリーナにて1泊。翌日のお昼も由良港でいただくという2デイランチクルーズが企

画された。

 11月5日、土曜。風も少なく素晴らしい晴天。11月とは思えない暖かい一日でクルージングには絶好のコンディションだった。須磨ヨット

ハーバーに集合し、松本オーナーの「REGAL 35 Sport Coupe」に乗り込む。マリーナでゆっくりと時間を過ごしお昼ごろの出航となったが、

この日の参加艇は「35 Sport Coupe」のみだから時間の制約もほとんどない。いよいよ出航。「35 Sport Coupe」はスロットルを開ければ、

小気味よい加速をみせる。須磨ヨットハーバーを出て明石海峡を右舷にながめ、そのまま淡路島の東岸沿いに南下していく。しばらくすると

「淡路交流の翼港」が右手に見えてくる。明石海峡に近いプレジャーボートの一時係留施設(要予約)だ。ここからはウェスティンホテル淡路

なども徒歩圏内。本当に短距離のランチクルーズであればこちらもオススメだ。

 さらに南下を続けていると淡路島にうっすらと白い塔のようなものが見えてくる。近づくと巨大な観音像だった。なんでも淡路市の平和観音

寺にある高さ100mの「世界平和大観音像」というらしい。だが実はこの施設、2006年に閉館し、今は廃虚となっているのだとか……。

 快晴の空のもと、さらに南下していく。淡路市・洲本市の市街地を右手に見るが、淡路島には本当に緑が多く、海から眺めるロケーションも

素晴らしい。さらに南へ進むと成ヶ島(なるがしま)という砂州状の細長い島に囲まれたラグーン状の由良湾が現れる。成ヶ島は江戸時代初期

までは砂州で陸とつながっていたそうだが、現在はいわゆる「バリアー島(沿岸州)」になっている。この由良湾内にまさに天然の良港である

由良港、そして由良マリーナ(TEL: 0799-27-0221)がある。

 「35 Sport Coupe」は須磨ヨットハーバーから由良マリーナまで快適にクルージング。桟橋に係留し、遅めのランチタイム。ランチはこの由

良マリーナから徒歩で5分ほどの距離にある新島水産・本店(TEL: 0799-27-1786)にお邪魔した。新島水産は目の前の漁港から上がった新鮮

な魚介類を鍋、バーベキューなど、その場で楽しめる。陸路でも多くの人びとが訪れる店だ。初日のランチは鍋料理に舌鼓となった。

 食後は一休みしてから由良マリーナへ戻る。由良マリーナから本日の泊地である洲本市のサントピアマリーナ(TEL: 0799-24-0401)までは

4マイル弱だ。ちょうど神戸方向へ戻るように北上する。サントピアマリーナは防波堤に囲まれた入り江の奥にあり、北風をのぞき風の影響の受

けにくいマリーナ。周囲には多数のホテルや旅館が立ち並び、サントピアマリーナの系列の海沿いのリゾートマンションもある。「35 Sport Co

upe」をサントピアマリーナに係留し、今夜は近郊のホテルで1泊することになった。

翌朝、ホテルのオーシャンビューのバスルームから海を眺めると白波が立っている。天気は非常に良いのだが、どうやら北風が強そうだ。

今回はスケジュールの都合で2日目のみの参加となった「32 Express」と「28 Express」が須磨をすでに出発しているとの連絡があったため、

クルーズイベントも続行することになる。マリーナの桟橋に出てみると実際、北からのかなりの強風が吹き荒れている。ブローで10m/s以上

はありそうだ。午前11時過ぎには「32 Express」と「28 Express」、さらにサポート艇の計3艇がサントピアマリーナ沖に到着した。須磨を

出たときは穏やかだったそうだが、コンディションは徐々に悪化しているらしい。「35 Sport Coupe」もサントピアマリーナを出航して3艇

と合流した。

 REGALクルージングの一行はそのまま南へと向かい、昨日も訪れた由良港へ。由良湾に入ると風はともかく波は一気に収まる。さすがに素

晴らしい港だ。由良マリーナでは「この風の中よく来たね」と笑顔で迎えられたが、確かに24フィートのサポート艇には少々厳しい風ではあ

る。この日のランチも新島水産へ。昨日とはがらっと変わって海賊焼きをいただく。いわゆるバーベキューだが、貝類はお店の人が焼いてく

れるので、最も美味しい焼き加減で供される。実に美味い。

 コンディションが余り良くないため、早めに切り上げて由良マリーナへ。桟橋が揺れるほどに風が吹いている。平均で12m/s以上はあるだ

ろうか? さらに小雨まで……。かろうじて由良湾内で撮影するが、それ以上の撮影は困難と判断し由良湾を出る。昨日のフラットな水面とは

打って変わり、北風にあおられたピッチの短いうねりが続く。波高2 ~3mの波の中を進むが、3組のオーナー艇にはボートに乗り慣れていな

いゲストも数名。そのためREGAL3艇は左に舵を切り、サントピアマリーナに避難。その後も風は収まる気配を見せないためゲストは車で家

路につき、翌朝、3艇のREGALは須磨ヨットハーバースタッフの手で無事に回航された。

 こうして2016年のREGALクルーズイベントは無事に終了。最後は予定外のスケジュールとなったが、そんな中で主催の「ヤマハ藤田」の温

かい心遣いや、サポートについた須磨ヨットハーバースタッフの的確な動きとホスピタリティを存分に感じたクルーズイベントだった。P.B.

ボートを作ることは、人を創ること すべては世界中のカスタマーのために

REGAL FAC”TORY”

Proudly made by Family

「世界各国のカスタマーに最高のプロダクトを提供するために、我々は常に進化し挑戦し続けます」

Tim Kuck

Executive Vice President & COO / REGAL Marine Industries, Inc.

 

 

「REGAL Boats」は2年に一度、世界各国のディストリビューターを集め、ディーラーミーティングを行う。今年も一昨年同様にフロリダ州

キーラーゴにある高級リゾート「Ocean Reef Club」で行われた。それに先立ち世界各国のボートメディアを本社のあるフロリダ州オーラン

ドのファクトリーに招待し、自慢の造船技術を惜しげもなく披露する。全ては優れた顧客満足度の向上を理念とする同社のファクトリーをレ

ポートする。

 

text: Takayuki Kijima

photo: Kai Yukawa

special thanks: REGAL JAPAN http://regalboats.jp

       YAMAHA FUJITA http://www.seasea.jp

 

 

 アメリカ合衆国フロリダ州オーランド。数多くのテーマパークで知られるこの街に「REGAL Marine Industries, Inc.」の本拠地がある。

「REGAL」は1969年、現社長Duane Kuck氏の両親であるPaul & Carol Kuck夫妻によって創業。以来、47年間にわたりクックファミリー

による家族経営で営まれている。同社には「優れた顧客満足を提供するための人づくりとチームづくり」という理念がある。そのため彼らは

人とのつながりを非常に大切にしてきた。顧客やディーラーだけでなく、かかわる人びとすべてを「リーガルファミリー」として受け入れる

姿勢だ。離合集散の激しいアメリカのボート業界で、創業以来、家族経営のビルダーとして規模を拡大してこられたのは、人びととのつなが

りを重視する彼らの考え方に依拠しているのだろう。

 オーランド郊外にあるREGAL本社工場は、数度の拡張を経て現在の規模に発展した。広大な敷地に3棟の大規模な建屋と、それにつながる

ショールームとヘッドオフィス棟。さらには専用のスロープと独自の水路が用意されている。もともと10年余り前までこの水路は無かったが、

工場を拡張する過程で敷地脇を掘削して作られた。湿地の多いフロリダならではだ。この水路では完成したばかりのボートの簡単な水上テス

トが行われている。

 REGALの2017年モデルは、 19 ~53フィートのレンジに34艇種がラインナップされている。「Bowrider」16艇種(19 ~32フィート)、

「Cuddy」2艇種(22~25フィート)「、Deck Boat」7艇種(22~27フィート)「、Express Cruiser」4艇種(26 ~32フィート)、「Sp

ort Coupe」4艇種(35~53フィート)、「Sportyacht」1艇種(42フィート)というように半分近くが小型のそれもバウライダータイプに

集中している。 2017年は特に、船外機搭載モデルが2艇種加わった点が非常に注目される。

 創業以来一度も他の資本家やファンドの手に落ちたことのないREGAL、そのファクトリーには、創業者の理念を受け継ぎ、常に顧客満足を

求めて改革に努める誇り高き「リーガルファミリー」の姿があった。 P.B.